
特殊詐欺の被害を食い止めようと5月29日、なんば千日前で大阪府と大阪府南警察署が合同で啓発イベントを行った。
大阪府によると、携帯電話で指示し、ATMを操作させて金銭を振り込ませるなどの特殊詐欺被害は2024年度で2658件、被害額は約64億円。SNSを使って投資アプリなどに誘導する詐欺や、ロマンス詐欺なども含めると約191億円に上る。被害を食い止めようと大阪府は「大阪府安全なまちづくり条例」を一部改正。全国で初めてとなる義務規定を盛り込み、「65歳以上の高齢者は通話しながらのATM操作禁止」「金融機関は、特殊詐欺の被害のおそれを認めた場合警察に通報する」などの項目が8月1日から順次加わる。
この日は、条例改正の周知・啓発を目的に大阪府と大阪府警南警察署の職員が合同で啓発チラシを配布したほか、南警察署の職員がミナミのコミュニティーFM「YES-fm」に出演し、条例改正のポイントなどを説明した。大阪府広報担当副知事のもずやんも応援にかけつけ、条例改正を呼びかけた。