大阪市は11月28日、道頓堀川に建設中の「浮庭橋(うきにわばし)」を12月20日13時に供用開始すると発表した。
浮庭橋は、浪速区湊町地区と西区南堀江地区を結ぶ、長さ76.3メートルのつり橋形式の歩行者専用橋。橋桁の側面をツタで覆うなどし、「道頓堀川に浮かぶ『はらっぱ』」をイメージした。幅員は4メートル~6.2メートルで、橋上には4メートル幅の通路以外に、芝生や植栽を植えた「たたずみスペース」を約300平方メートル設け、憩いの空間を確保した。
同市では橋の完成に先立ち、大阪市在住・通勤・通学者を対象に名称を募集。小学生から80代のお年寄りまで幅広い年齢層から343通の応募があり、10月28日に行われた選考会で浮庭橋に決定した。橋の4隅には高さ20センチ、幅50センチのガラス製の橋名板が取り付けられる予定。
橋の供用開始により、FM大阪やライブハウス「なんばHatch」などが入居する「湊町リバープレイス」と、7月15日に開業した飲食施設「キャナルテラス堀江」が新たな動線で結ばれる。来年2月にはキャナルテラス堀江の「西棟」も完成するほか、阪神なんば線が3月20日に開通するなど、浮庭橋周辺エリアは活気づきそうだ。