南海都市創造(大阪市中央区難波5)は4月20日、「ホテル南海なんば」跡地で2010年秋に開業を予定しているサービスアパートメント「フレイザーレジデンス南海大阪(仮称)」の建設工事に着工する。
サービスアパートメントは中長期の滞在者向けの宿泊施設で、ホテル同様の家具、什器、備品に加え、キッチン、洗濯乾燥機などを備えるほか、ジム、サウナ、ビジネスセンターなどの施設を併設する。「ホテルのようなコンシェルジュ、ハウスキーピングサービスを受けられる」(同社)のが特徴で、国内外からの中長期滞在のビジネス客とその家族の利用を想定する。
地上13階建て114室で、延べ床面積は7,670平方メートル。ワンルームタイプ「スタジオ」(28平方メートル)=46室、1LDKタイプ「1ベッドルーム」(40~44平方メートル)=57室、2LDKタイプ「2ベッドルーム」(76平方メートル)=11室の3タイプの客室を用意する。
施設の運営は、同社と業務提携したフレイザーズホスピタリティー社が行う。シンガポールに本社を置くフレイザーズホスピタリティー社は、シンガポール、バンコク、ソウル、上海、東京、ロンドン、パリなど11カ国15都市で29施設の運営を行っており、その運営ノウハウと海外ネットワークを活用する。
建設予定地は、南海難波駅をはじめ、なんばCITY、なんばパークス、高島屋などの商業施設が集まるなんばエリアにあり、利便性が高い。3月20日には阪神なんば線が開業しターミナルとしての価値が向上したほか、関西国際空港へのアクセスにも優れていることから、アジア地域をはじめとする海外からの出張客の利用も取り込みたい考え。