昨年7月に閉店した大阪・道頓堀の老舗飲食店「大阪名物くいだおれ」の看板人形だった「くいだおれ太郎」が7月19日、道頓堀に戻ってきた。同日リニューアルオープンした商業ビル「中座くいだおれビル」(大阪市中央区道頓堀1)の中央入り口に登場した。
同ビルには、飲食店など21店舗が入居する。以前は「セラヴィスクエア中座」という名称だったが、「くいだおれ」の名前と「くいだおれ太郎」を借り受けることになり、「中座くいだおれビル」としてリニューアルオープンした。同ビルは、閉店した「大阪名物くいだおれ」の並びで、東に20メートルほど歩いたところにある。「太郎」は今後、同ビルの看板人形として第2の人生を送ることになる。
同日10時30分より行われたリニューアルオープン式典には、「太郎」とともに橋下徹大阪府知事が登場した。橋下知事は「くいだおれ太郎のおかげで、道頓堀ににぎわいが戻ってきた。一緒に道頓堀を盛り上げていきたい」とあいさつした。
道頓堀に復帰した「太郎」は、早くも撮影スポットとして人気を集めた。「今日からまたがんばって太鼓たたきまっせ!」との吹き出しが付けられ、観光客らは次々にカメラのシャッターを押していた。
今後「太郎」は同ビルに常設されるが、「タレント」としての活動も継続する。「太郎」が外出の際には「次郎」が店頭に立ち、客を出迎える。次回のタレント活動は今月23日、南海難波駅などが入る南海ビルで行われる「ドライミスト」設置を記念したテープカットへの参加となる。