南堀江の複合飲食施設「キャナルテラス堀江」前の道頓堀川に、「UFO」の形をした水浄化システムが登場した。
「ソーラーUFO」と名付けられた同システムは、NTTファシリティーズ(東京都港区)が開発したもので、重量=3.4トン、直径=5メートル、高さ=1.6メートルの円盤型。その形状とともに、時々ランプが点滅するなど「本物」そっくり。「機体」の上面に貼り付けられた太陽光パネルで電気を発電し、内部に組み込まれたろ過システムや水中にエアを供給する曝気(ばっき)システムを運転、1日約9,000リットルの水を浄化することができるという。
同システムは、「水都大阪2009」のイベント会場である湊町船着場の対岸「キャナルテラス堀江」のすぐ前に設置されており、10月12日まで道頓堀川の浄化を続ける予定。
道頓堀川では日本分析化学専門学校(大阪市北区)が定期的に水質調査を行っており、今年5月に行った調査で「湊町リバープレイス」付近の水質について、環境省が定める「生活環境にかかわる環境基準B類」のpH基準を満たしていなかったほか、大腸菌も基準を大幅に超え、厚生労働省が定める「遊泳プール水質基準」についても一般細菌が大きく基準を超えているなど、「衛生面から遊泳には不適」(同校)という調査結果を発表している。