道頓堀のビジョン「トンボリステーション」、顔認識システムを導入

試験運用では大勢の人がビジョンに注目した

試験運用では大勢の人がビジョンに注目した

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 道頓堀で大型ビジョン「トンボリステーション」「トンボリ・リバーサイドビジョン」を運営するプラネット(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6534-3981)は12月末より、カメラで撮影した通行人の顔部分に画像を重ねてリアルタイムに表示するパターン認識システム「CAOS(顔ッス)」の運営を開始した。

昨年12月には「ルパン三世」からの犯行予告も放映された

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 同社は、道頓堀の戎橋南側のベルスードビル(中央区道頓堀1)壁面で約200インチの「トンボリステーション」を、戎橋北側のオグラビル(宗右衛門町)で同「トンボリ・リバーサイドビジョン」を運営している。ビジョンでは音楽、映画など企業のCMを放映するほか、ニュース、占い、自社制作の生番組「ラジカルビデオジョッキー」を毎日3時間放映するなど、エンタメ情報を中心に発信している。両ビジョンとも、視聴可能範囲の1日あたり通行人は、平日=約21万人、休日=約29万人。

 パターン認識システム「CAOS(顔ッス)」は、ビジョン前にいる人々をカメラで撮影し、あらかじめ作成しておいたグラフィック画像を顔の周りにリアルタイムに当てはめることができるもの。年末に行った試験運用では、1日数回、サンタクロースの帽子をかぶせたり、干支の寅の耳を付けたりするなど季節に応じた画像を通行人の顔に当てはめるプロモーションを行った。

 同社クリエーティブグループの織田雄一さんは「自分の姿がビジョンに映るので、デジカメや携帯電話で撮影するなどのアクションを行う人が多く、注目度も高い。既にプロモーション案件の引き合いもある」と話す。利用企業の種類は問わないが、「キャラクターを持っている企業の場合、そのキャラクターに変身するなどのプロモーションができる」という。「画面内に広告フレームを加えることで、デジカメなどで撮影した際に広告を映し込むこともでき、2次的な広告効果も見込める」とも。

 利用料金は、10分間の放映を1日5回7日間行った場合で213万円。放映時間や回数、期間に応じて料金は変動する。

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