堀江のカフェで内尾和正さんのイラスト個展-新作含め18点展示

同展は昨年末に移転した「Cafe ABSINTHE」の開店記念展

同展は昨年末に移転した「Cafe ABSINTHE」の開店記念展

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 北堀江のカフェバー「Cafe ABSINTHE(カフェ・アブサン)」(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6534-6635)で現在、イラストレーター内尾和正さんの個展「晴零(せいれい)展」が開催されている。

1月23日に行われたファンとの集いのために特別展示された作品「同憂の想」と内尾さん

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 1959(昭和34)年岡山県生まれの内尾さんは、大阪デザイナー学院を卒業後1981(昭和56)年にフリーのイラストレーターとして独立。1999~2001年には映画「ファイナルファンタジー」のマットペイントとコンセプトアート制作に携わる。デジタルペインティングを駆使した独自のファンタジーな世界観が特徴で、東芝のプロモーションビデオや、SEGAの「NIGHTS」などのイラストを手掛けている。

 昨年12月22日に移転した同カフェの開店記念展となる同展。内尾さんの知人が同カフェの常連で、それを知ったオーナー入江さんからのオファーで実現したという。同展では、「表からは見えない水底で激しいうねりを打つ波の流動を人の姿に見立てて」描いたという新作「波の目」をはじめ、「龍」シリーズ作品など18点を展示する。

 作品に数多く登場するモチーフの「龍」について、内尾さんは「龍は数千年前に人類が初めて作り上げた架空の生き物。その存在は人の心のより所だったり、人への戒めだったり。とても魅力がある」と話す。「今精神的に苦しんでいる人が多い。現代人が抱える心の病、その『悪性腫瘍(しゅよう)』を食べ治療してくれる『白血球』のような存在」として龍を描き始めたという。

 「薬では治せない人の心を癒やす医者(=画家)として、あらゆる心の薬(=作品)を用意することが、本来の使命なのだと思っている」と内尾さん。「落ち込んだ時に明るい曲を聴いて元気になることがあれば、逆に悲しい曲を聴くと癒やされる時もあるように、人の心とは不思議なもの。作品を見てくれる人に『必要な時に最適な薬』を出せるよう、あらゆる題材と龍の表情を扱っていきたい」とも。

 ギャラリーではなくカフェで個展を行うことについては、「絵に興味がある人だけではなくいろいろな方に見てもらえるのは画家として本望。一人でも多くの方に、作品を見て何かを感じ取ってもらえたら」と話す。

 営業時間は11時30分~翌2時。火曜定休。2月1日まで。

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