心斎橋のギャラリー「アセンス美術」(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6253-0185)で現在、5人の写真家によるグループ写真展「PHOTOGRAPHY MAGAZINE 81LAB. 4th Anniversary Photo EXHIBITION『MONOCHROME』(モノクローム)」が行われている。
会場では34枚のモノクロ写真と、スライドショーでほかの写真も流す
同展は、写真専門フリー誌「81lab(エイトワン・ラボ)」(中央区)が同ギャラリーで毎年行う恒例の周年展で、今回は創刊4周年を記念して行われている。同誌は2006年、写真家の中川裕司さん、横山隆平さんの2人が「若い作家が思い思いに独自の方向性と表現力を発揮させ、刺激しあえる場を設けたい」という思いから立ち上げた季刊誌(年4回発行)。参加作家の数は大幅に増え、東京と大阪で始めた発行も、現在は札幌から福岡、ニューヨークに展開するまでになった。
作家の個性もバラエティー豊かになった現在は、構成も「参加作家にすべてを委ねる」という創刊当時からの方針そのままに、編集する側がさまざまなコラボレーションを仕掛けることで、「ある一定の統制がとれた」雑誌づくりに進化したという。中川さんは4年間を振り返って、「何ができるのか模索しながらやってきた。これからも仲間たちと一緒に更にチャレンジを続けたい」という。5周年を前に「これまでの作品を集めた写真集も出したい」とも。
参加作家の中川さん、横山さん、山内浩さん、多田ユウコさんに加え、スペシャルゲストに徐美姫さんを迎えた同展は、各自が異なる視点でアプローチしたモノクロ写真を展示する。34枚の作品は、「鳥取砂丘」「生まれ故郷の風景」「近所の植物園」などさまざまな場所で撮影した。「モノクロという表現の限られた世界でも、作家によって全く違う色合いと雰囲気の持つ作品が生まれる。その魅力を感じ取ってもらえたら」と中川さん。
開催時間は10時~19時。入場無料。2月10日まで。