新町で坂本真澄さんの個展-「プライベートな時間」描いた13作品

「人のふとしたしぐさや人間らしい部分を描いていきたい」と話す坂本さん。

「人のふとしたしぐさや人間らしい部分を描いていきたい」と話す坂本さん。

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 大阪・新町のギャラリー「studio J(スタジオJ)」(大阪市西区新町3、TEL 06-6110-8508)で現在、アーティスト坂本真澄さんの個展「プライベート0号室」が行われている。

「人が自分のために過ごす=プライベートな時間」を描いた13作品を展示

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 ギャラリーをアパートの1室と想定して、「人が自分のために過ごす時間、構えていない瞬間=プライベートな部分」を描いた作品を展示する同展。「3人の友人と同居生活を送るうち、人との境界線、『自分だけの時間』というものを意識するようになり、人によって異なる『自分だけが知っている楽しいこと』を描きたかった」と坂本さん。お風呂に入った姿、玄関の鏡で自分の姿を確認する様子、ベッドで眠りにつく前の姿などを描いた13作品を展示する。

 1982(昭和57)年大阪府出身の坂本さんは、2005年に銅版画を専攻していた大阪芸術大学を卒業。2008年3月まで同大学版画コースの副手として勤めながら版画を中心に制作活動を行っていた。初期の銅版から木版へ、その後木版の版材に直接人物像を描いて切り取った作品に移行、現在はキャンバス地にアクリル絵具や油絵具で人物像を描く作品を中心に制作する。

 「たくさんの工程を経てようやく一つの作品ができる版画の世界を経験したからこそ、今は思いついた瞬間にすぐ形にできるキャンバス作品の楽しさ、幸せをかみしめている」と坂本さん。昨年11月、ファッション学校「エスモード 大阪校」(北堀江1)に開設したアートスペース「ギャラリーエフェメール」のオープニング展として、初めてキャンバス作品を中心に展示を行った。キャンバス作品展として2回目となる今回は、「より落ち着いて、1枚1枚の作品に取り組むことができた」という。

 坂本さんは「これまで書いたことのないもの、できるか分からないものに取り組むことが楽しい。新しいことに取り組むときの『ドキドキ感』を大切に、人のふとしたしぐさや人間らしい部分を描いていきたい」と話す。

 開館時間は13時~19時。日曜・月曜・火曜休廊。入場無料。6月12日まで。

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