千日前で「魅惑的な花々」展-仏人作家が描いた「大人の女性像」

千日前で「魅惑的な花々」展

千日前で「魅惑的な花々」展

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 大阪・千日前の画廊「Gallery AMI(あみ)」(大阪市中央区千日前1、TEL 06-6214-2595)で現在、フランス人作家イブ・クレールさんの展覧会「魅惑的な花々」が開催されている。

同展での唯一の原画は、日本人女性を描いた作品

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 1947年生まれのイブ・クレールさんは、大学で医学と科学を専攻しながら、同時にパリ応用美術学校でデッサン(線画)を学んだ。1980年から絵の制作を始め、フランス各地のグループ展に積極的に参加。1990年からスペインやアメリカ、メキシコなど海外でも作品展示を行っている。「華やかな色使い」が特徴のクレールさんは、2005年にモスクワで開かれた「Irina Vitjaz」のオートクチュールコレクションの舞台装飾や、パリにあるエルメス本店のショーウインドーの装飾を手掛けたこともある。

 クレールさんにとって日本での「初舞台」となる同展では、「写真と絵画を合体させた」最新シリーズ「Glamorous Flowers(魅惑的な花々)」から7作品を展示する。自身で撮影した花の写真を金属板にプリントし、この板に直接女性の顔を描いた同シリーズ。「花びら一枚一枚の動きを感じ取れる」ほど鮮明な花は、女性の「帽子」や「束ねた髪」として描かれており、「植物が持つ本来の造形美を生かしているところがこの作品の特徴」だと話す同ギャラリー・アートディレクターの中島由記子さん。

 「滑らかな線で描いた顎や肩を持ち、大きな帽子で表情を隠した作品の中の女性は、優美な『大人の女性』の魅力にあふれている。見た人を別世界にいざなうパワーを持ったクレールさんの作品を、日本でも紹介することができてうれしく思う。ぜひ会場に足を運んで、独特の世界観をじっくり味わってほしい」と中島さん。

 営業時間は12時~19時30分(最終日は16時まで)。入場無料。6月19日まで。

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