店舗・住宅などの設計・運営を手がける「es」(大阪市西区南堀江2、TEL 06-6534-4321)は6月21日、自社ビル1階に先月オープンしたカフェ「スープ&ベジタブルレストラン es」で、野菜などの農産物を販売する「マルシェ」をスタートした。
「野菜が主役のレストラン」をコンセプトに、野菜ソムリエで店長の上田祥之さんが考案した野菜スープや野菜のケーキ、サラダバー、野菜ジュースなど野菜にこだわったメニューを中心に提供する同店。「何か堀江の役に立てないかと思い始めていたころに、大阪市内で行われているマルシェを目にした」(同社広報の萩森浩美さん)ことから、ランチ時間帯を過ぎ、一段落したカフェスペースを無料で貸し出すことにした。
マルシェの実施にあたり、農林水産省が推進して昨年秋にスタートした「マルシェ・ジャポン」の大阪エリアで実行委員を務めた大須賀企画事務所(大阪市住吉区)の大須賀一仁さんがコーディネータとしてかかわり、生産者に声をかけた。
出店したのは、生産者自らが店頭に立つ和歌山県みなべ町の「プラムセブン」(南高梅、梅干しなど)、紀の川市の「こかわや」(桃、フルーツジャム、はっさくポン酢など)のほか、日高川町の「山崎農園」(ミニトマト)、奈良市の「タナカエッグポートリーファーム」(タマゴ)などの商品も並べる。
プラムセブンの松本啓詩さんは「ネット販売も行っているが、対面販売だとお客さまと本音で話ができる。お客さまはどんな味で、どんな値段のものを求めているのかを知り、商品開発に生かせる」とマルシェの魅力を話す。
マルシェは今後も毎週月曜の16時~18時に定期的に開く予定で、毎回2組の生産者が店頭に立つという。