南船場「ナダール」が10周年-ゆかりある41人による「感謝展」

「ナダール10周年を祝う写真展」実行委員会のメンバー

「ナダール10周年を祝う写真展」実行委員会のメンバー

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 南船場のギャラリー「ナダール」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)で現在、「ナダール10周年を祝う写真展」が開催されている。主催は、「モノクロ普及委員会」をはじめ「ナダール・おやじの会」「hacca(ハッカ)」など、同ギャラリーから誕生した写真愛好家グループで結成された同展の実行委員会。

写真に納めきれない思いをつづった2冊のアルバム

 2000年6月2日、大阪農林会館の地下に「写真専門ギャラリー」としてオープンしたナダール。「最初の一歩、次への一歩をお手伝い」をモットーに、誰でも参加できる企画展や撮影旅行、写真教室を開催してきた。この10年間で写真を楽しむ人の数は増え、今や南船場は写真ギャラリーが集まる一帯に。その草分けとなった同ギャラリーは、代表の林和美さんが目指す「写真を通して、人と人とが出会える場所づくり」を着実に形にしてきた。

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 「写真とナダールをこよなく愛する」41人の参加者が、開業10周年のお祝いに「日ごろの感謝の気持ちを込めて」出品した同展。「ナダールがあったから撮れた写真」をテーマに、ナダールで初めて展示したときの作品や、ナダールでの思い出写真を集めた作品など、それぞれの「感謝の気持ち」が詰まった作品41点を展示する。会場に用意された2冊のアルバムをめくると、写真に収めきれない参加者の思いが「ナダールと写真と私」と題された手紙の中につづられている。

 41人の中には、同ギャラリーとの出会いによって写真を本格的に始めた人、「引き出しの中にしまっていた」写真の展示を始めた人、自分でギャラリーを始めた人がいる。それぞれが持つ歴史や関係性は違っても、共通しているのはナダールを「帰る場所」のように感じている点。いろいろな人が集う同ギャラリーに魅せられて9年前から通うようになり、5年前に「ギャラリー・アビィ」(中央区南船場2)をオープンした吹雪大樹さんは「出会ってなければ、写真を本格的に始めることもギャラリーを始めることもなかったと思う。今でも『自分も頑張ろう』という気にさせてくれる『心の原点』」だと話す。

 同ギャラリーを「来てくれる人のための場所」という林さん。同展実行委員会の会長を務めた遠藤慎二さん(「モノクロ普及委員会」代表)は、「趣味って続けることが一番難しい。でもここに来ると、共通の趣味を持った人に会って話ができるし、ワークショップや教室で新しいやり方を教えてもらうこともできる。写真好きな人が『飽きないような』場所づくりをしてくれている。これからも、このままのナダールであり続けてほしい」と期待を寄せる。

 開催時間は11時~19時。観覧無料。今月22日まで。