伊ローマで活躍するフローリストのアレックス・カンビさんが9月23日、アメリカ村の「屋上アート+キッチン afu(会ふ)」(大阪市中央区西心斎橋1、TEL 080-4010-3989)でフラワーアレンジメントの実演を行った。主催は、結婚式や店の装花を中心に、海外のフローリストを招いた実演イベントや花をテーマにしたパリ旅行の企画などを手がける「ボ・クール」。
イタリア出身のカンビさんは、フランス・パリのフラワーブティック「クリスチャン・トルチュ」に在籍中、ディスプレーの才能をファッションデザイナーのジョルジュ・アルマーニさんに認められ、2002年、アルマーニのブティック(ミラノ)に併設するフラワーブティックの責任者に就任。雑誌「マリー・クレール」イタリア版への作品提供や「フォーシンズンズホテルミラノ」の装飾などを手がける。2004年からフランスやドイツ、日本にも活躍の場を広げ、2007年には「クリスチャン・トルチュ 東京ミッドタウン店」の立ち上げに携わった。現在は、ミラノのフラワーブティック「ティーローズ」を拠点に活動する。
ボ・クールの辰巳裕子さん、田代美希さんとカンビさんが出会ったのは9年前。「時にロマンチック、時にモダンなスタイルに魅了された」と話す2人。「カンビさんが花で表現する世界観をたくさんの人に味わってもらいたい」と2005年に始めたカンビさんの実演イベントは今回が3回目。
18時から始まった実演では、「Fairy Table(おとぎ話の世界)」をテーマに約1時間にわたって華麗な技を披露。コスモスやダリア、バラ、アジサイから生み出される花のティーセット、ケーキ、帽子などユニークな作品の数々に、参加者40人から歓声が上がった。完成した作品で彩られた4メートルのテーブルは、「森の中で男女がティーパーティーを楽しんでいる様子」を表現。「映画『アリス・イン・ワンダーランド』からインスパイアされた」という。参加した女性は「カンビさんのフラワーアレンジメントは、いつも驚きがいっぱい。独特の世界観に引き込まれた」と感想を残した。