大阪・今宮戎神社近くにある木津卸売市場(大阪市浪速区敷津東2)が10月16日、リニューアルオープンした。
同市場は、1810年に開設され「食い倒れの街・大阪の台所」として親しまれてきた、民間により運営されている日本最大級の卸売り市場。1950(昭和25)年に建設された建物が老朽化していたことや、駐車スペースがほとんどなかったことなどから、2007年より3年かけて順次リニューアルを行っていたもので、今年9月に第3期部分が竣工し、10月にグランドオープンした。
建物は、北棟と南棟の2棟からなり、北棟は、1階=卸売市場、2階・屋上=駐車場、南棟は、1階=業務用食品スーパー、2階=事務所とスーパー銭湯「太平のゆ」となっている。北棟と南棟をつなぐ部分には「南大通り」を設け、イベントなどを開催できるスペースを設けた。敷地面積は1万7,500平方メートル、延べ床面積は2万4,800平方メートル。
11月からは、毎月第2土曜を「木津市場開場200年祭」として、魚介類や精肉、珍味など各店の自慢の品が200円で購入できる「200円市」などのイベントを行う。次回開催は11月13日の9時~12時。毎月最終土曜には「木津の朝市」も開く。
同市場ではリニューアルにあたり、「建物を建て替えるのみでは、将来的な卸売市場の存続も厳しいことから、温浴施設などを誘致した」(大阪木津市場・総務部の覺前裕さん)。「卸売市場と温浴施設とでは客層が異なり、市場に買い物に来た飲食店、小売店などの方が温浴施設を利用、逆に温浴施設に来られた一般の方が卸売り市場で買い物をするといったことが見込まれる」という。
スーパー銭湯「太平のゆ」(TEL 06-6633-0261)は、大浴場や露天風呂などの風呂のほか、岩盤浴を併設している。営業時間は8時~翌2時。入浴料金は、大人=800円、子ども=400円(岩盤浴は、大人=800円、子ども=400円)。