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新町のギャラリーに髪の毛で魅せるアート-刺しゅう作品など9点展示

髪の毛を題材に作品を制作する高橋涼子さん、新作「鏡」の前で

髪の毛を題材に作品を制作する高橋涼子さん、新作「鏡」の前で

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 大阪・新町のギャラリー「スタジオJ」(大阪市西区新町3、TEL 06-6110-8508)で現在、髪の毛を題材に作品を制作する美術家・高橋涼子さんの個展「IN/OUT」が開催されている。

7人の髪の毛を細かく切って、ひとり分ずつ小さな額に収めた「肖像画」

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 1980(昭和55)年大阪生まれの高橋さんは、2004年に京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻を卒業。「世の中で一番好きなもの」だという髪の毛を作品に取り入れ始めたのは、同校の卒業制作のとき。髪の毛のイメージを絵画で表現したという。そのときの体験を「それまで以上に自分の思いを形にできた」と振り返る高橋さんは、卒業後も、髪の毛を題材にした絵画や写真などの平面作品から、髪の毛で作ったアクセサリーやドレス、シャンデリアなどの立体作品まで、髪の毛を使った表現方法を追求し続けている。

 同展では、会場を寝室に見立てて作品を展示。「美しき寝室」は、真っ白の枕とシーツ、ベッドカバーに高橋さん自身の髪の毛で刺しゅうを施した作品。「生まれてからほとんどの時間をベッドで過ごす」人間の一生を、つぼみから満開になり、最後に散っていく花に例えて表現したもの。そのほか、友人たちの髪の毛を細かく切って、ひとり分ずつ小さな額に収めた「7人の女性のポートレイト(肖像画)」(10万円)や、六つ編みにした髪の毛で巨大なクモの巣を作った「welcome!」(20万円)、同じ六つ編みの髪の毛を本のしおりにした作品「本」(3万6,000円)など計9点の作品が並ぶ。

 髪の毛について、「頭に生えているときには大切にされて、抜け落ちた途端に邪魔物のように扱われる。美しさと気持ち悪さ、プラスとマイナス、そのどちらにも揺らぎやすい存在」と分析する。「どちらの状態もきれい」だと感じている高橋さんは、その抜け落ちたあとの髪の毛を使って「人がいつも持っているイメージとは違う感覚を呼び起こす」作品作りを目指している。「生えていてきれいなのは当たり前。そうじゃない体から離れたときの髪の毛を見て、『きれいだな』と少しでも多くの人に感じてもらえたら」と話す。

 開催時間は13時~19時。日曜・月曜・火曜定休。入場無料。今月25日まで。

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