大阪・北堀江のカフェバー「Cafe ABSINTHE(カフェ・アブサン)」(大阪市西区北堀江1、TEL 06-6534-6635)で12月12日、一日限りの写真展「Kameraoke 5(カメラオケ)」が開催される。
同展を主催するエドワード・ベーカーさんとダニック・アミオットさん
年に一度、一日限りの写真展を開催している同展は今年で5回目を迎える。始まりは2004年。オーストラリア出身のジョン・ラッセルさんとカナダ出身のダニック・アミオットさんが、「写真で結ぶ人と街との新たな出会い」をコンセプトに立ち上げた。
「誰でも気軽に参加できる写真展」というアミオットさんの言葉通り、同展では出展料が無料。期限までに写真を提出すれば、後のプリントや展示はすべて主催側が準備する。規定の解像度とサイズを満たしていれば、カメラ付き携帯から一眼レフまで、使用するデジタルカメラにも制限はない。アミオットさんは「写真展に参加するのをちゅうちょする理由はいくつもある。初参加の場合は特に。だからKameraokeは敷居をできるだけ低くして、『これなら私にも参加できるかも』と一人でも多くの人に思ってもらえる写真展を目指している」と話す。
課せられたルールは、できるだけ多くの写真を提出することと、「宝探し」の要領で指定の課題を見つけて撮影すること。参加者たちは、課題が発表されてから写真を提出するまでの2週間、各課題に沿った被写体を探して関西の街を歩き回る。もともと同展参加者で、昨年からアミオットさんとともに同展を主催するエドワード・ベーカーさんは「カメラのレンズ越しには、いつもとは違う街の表情が見える。被写体を探しに街へ出かける行為が、そんな『普段着』の関西の魅力を再発見する機会になれば」と期待を寄せる。
今年は初心者からプロのカメラマンまで、国内外から60人が参加。「バブル時代」「一体感」「双子」「ぎゅうぎゅう詰め」など32の課題を収めた1,000枚以上の中から、厳選した170枚の写真をA4サイズにプリントして展示。そのほかの写真はスライドショーで披露する予定。当日の後半は、投票で形・色・数字・大きさのカテゴリー別に優秀作品4点を選ぶ。
年に一度、一日限りの展示にこだわる理由については、「その『特別感』を大切にしたい」という2人。「当日は出展者全員が会場に集まって、訪れた観客の疑問に直接答えることができる。これも一日だけの写真展だからできること」と説明する。「もし写真展の機会を増やすとすれば、関西以外や海外からの参加者も多いので、いつか他の街でも開催できたら」とも。
開催時間は15時~翌1時(優秀作品の発表と表彰式は21時ごろ)。入場料は1,000円。