南船場のタイ語教室「EDUCA(エデュカ)」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6264-2915)の講師、馬場陽子さんが開発した「カード型教材」を用いたレッスンが好評だ。
カード型教材は馬場さんが独自に開発したもので、名刺大のカード1枚につきに日常で使える1フレーズをタイ文字で記載、その下に読み方と日本語訳を記したもの。これまでの30フレーズから50フレーズへとバリエーションを増やしたものが1綴りとなっている。「正しい声調で話すことがまず大切」という馬場さんは、レッスン内で発音しながら声調を表す矢印を受講生自身が記入するように指導する。持ち運びの簡単さと身近なフレーズにより、受講生からは「旅行で助かった」「通じた」と好評を得ているという。
生活と言葉をリンクさせて行う馬場さんのレッスンは、「間違ってもいいので話しましょう」というスタイル。会話で大切な発音は厳しく指導するが、「通じたときの喜びは大きく、自信につながる」(馬場さん)。レッスンでは受講生からの質問をはじめ、タイの生活や文化についての話題も飛び交うという。受講生は、20代後半~60代の社会人が主で、中には長期滞在に備えた夫婦も多い。
学生時代にタイへホームステイして以来、タイ人の友人・知人との連絡は欠かさないという馬場さんは「現地のネットワークやこれまでの経験を生かして、今後『生活のトータルサポート』を行っていきたい」と意気込む。「言葉を学ぶことは、その国の文化や価値観を知ること。タイ人の考え方や大切にしているものなどを知り、仲良くなりたいという方に受講してもらいたい」(同)。
カード教材は、ニーズに合わせてデジタル化したり、「ビジネス会話」版の作成も考案中で、今後も改良を重ねていくという。現在は毎週水曜19時からレッスンを行っている。