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新町のカフェが舞台に-舞台美術家・高島奈々さんと5組の仲間たち

5組のアーティストが繰り広げるパフォーマンスは12月25日・26日に行われる

5組のアーティストが繰り広げるパフォーマンスは12月25日・26日に行われる

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 ギャラリーを併設する大阪・新町のカフェ「アンヅシーン」(大阪市西区新町1、TEL 06-6535-0480)で12月23日、舞台美術家・高島奈々さん主催のパフォーマンス「我、思う」が行われた。

パフォーマンスの様子、写真は演目「美術館でデート」

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 役者としての顔も持つ高島さんは、大阪芸術大学美術学科日本画コース在籍中から芝居を始め、2003年に舞台美術家としての活動をスタート。「絵画の感性を生かした『絵のような』舞台空間」を演出する。劇団・突劇金魚の「幼虫主人の庭」や劇団・ミジンコターボの「ダメダメサーカス」など数多くの舞台を手掛けている。

 同ギャラリーで現在、初の個展を開催している高島さん。一段高くなった奥の空間に、「あらがうことのできない『流れ』とその中に存在する『人の内面』を表現した」という舞台を設置する。高島さんは「学生時代から『自分の中のモヤモヤ』が私の作品のテーマ。人の内面って、一番身近なのに一番知らない存在。私にとっても見学者にとっても、作品がそんなモヤモヤを見つめる機会になれば」と話す。

 同展の開催期間中、3日間限定で行われるパフォーマンスは、「いつもは脚本・演出ありきの舞台美術だが、舞台美術から感じたものを形にしたパフォーマンスがあってもいいんじゃないか」と高島さんが昨年から構想を練り始め、5組の舞台仲間の後押しで実現したもの。当日は、作品のスケッチを基に、脚本家や演出家など5組の「表現者」たちが作り上げたパフォーマンスを披露する。

 初日の23日には観客35人が詰めかけ、約90分間のバラエティーに富んだ舞台を見守った。「ありそうでなかなかなかった企画だったので、いつもだったら出ない発想が出てきた」と振り返るのは、演目「ルルの海」で演出を担当した大塚雅史さん。観客として訪れていた劇団・baghdad cafe(バグダッド・カフェ)の照明担当・菅野万里恵さんは「普段の劇場とは造りも設備も違う空間だからこそ、役者さんの良さだったり、より際立つものがあるんだなと感じた」と感想を話した。

 開演は25日=19時~、26日=14時~(作品展示は12時~19時)。入場料は1,500円(1ドリンク付き)。

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