大阪・アメリカ村の三角公園(御津公園)で1月22日、韓国人起業家KIM JIWONさんが日本人の若者らとともに、広告が掲載されたボードを高速で回転させるなどのパフォーマンスを行う。
KIMさんは1983年生まれ。「若者の雇用創出」と「地域の活性化」を目的に昨年、広告代理店「AARROW AD KOREA」(韓国・ソウル市)を創業。サーフボードのようなボードに企業の広告を掲載し、若者が路上でボードをくるくると回転させるなどし、通行人らの注目を集める。広告効果が高いことから、通常の倍以上の賃金で若者が働くことができるという。
広告主は飲食、自動車、アパレル、製造などさまざまで、選挙、映画、日本企業のプロモーションの事例も。若者の雇用創出に、地域の広告宣伝を融合させた「ソーシャルビジネス」として、韓国でテレビ出演するなど話題になっている。
三角公園でのパフォーマンスは、社会人や学生などで構成する任意団体「ソーシャルイノベーション大阪(SIO)ネットワーク」(大阪市中央区難波千日前)が主催し、KIMさんを招いて行う。昨年末に韓国で行われた東アジアの社会起業家大会で、韓国と日本の若手起業家のオフ会が行われ、KIMさんとSIOネットワークの柳澤洋行さんが知り合ったことから今回の企画に至った。
当日は、KIMさんの指導でパフォーマンスを練習した後、14時に全員でパフォーマンスを披露する。社会起業活動をする学生を中心に若者らが参加予定で、KIMさんが起業についての話を披露する時間も設ける。
柳澤さんは「SIOネットワークでは日ごろ、梅田など人通りの多い場所で募金寄付活動を行っている。今回のパフォーマンスにより、若者が日本の寄付文化に新しい付加価値を付けてくれるのでは、と期待している。さらにインドや東南アジアなどの支援先でも、現地の若者とともに雇用を生み出すことができれば」と話す。
実施時間は11時~15時。参加希望者は10時集合(参加無料)。