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「部屋とアートのいい関係」-アメリカ村のギャラリーで企画展

家具や壁紙を配した「部屋」に若手の気鋭作家7人の作品を展示

家具や壁紙を配した「部屋」に若手の気鋭作家7人の作品を展示

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 大阪・アメリカ村の現代美術ギャラリー「FUKUGAN GALLERY(フクガン・ギャラリー)」(大阪市中央区西心斎橋1、TEL 06-6253-3266)で現在、「部屋とアートのいい関係」をテーマにした企画展「in my room 3」が行われている。

「のぞき」の苦い思い出から生まれたという田口さんのイラスト作品

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 3回目の開催となる同展は、オーナーの村田典子さんが「美大に通っていたころに少しずつ作品を購入するようになった。壁紙を変えた時と同じように、作品が自分の部屋の雰囲気を変えてくれることが新鮮だった」という自身の経験をもとに企画したもの。「ギャラリーでは白い壁に作品を展示することが多いので、『同じような環境がないから持って帰っても飾れない』という感想を残す人もいる。でも本当はそうじゃない、真っ白じゃない方がきれいに見えることもあるというのを伝えたかった。毎回ままごとみたいにして楽しみながら作品を並べている。こんな感じもあるよ、というレイアウトの一例として見てもらえたら」と村田さん。

 緑や青、柄物など色とりどりの壁紙、ソファやフロアライトなどの家具を配し、部屋の中やアンティークショップのような雰囲気を持った会場に、若手の気鋭作家7人の作品を展示する。壁には「日々の生活で出会った」犬や園児をモチーフにした油彩(栗田咲子さん)や、家具や動物などのモチーフを小さなキャンバスに描いた油彩と水彩(羽部ちひろさん)、緑のある風景を撮影したプリント作品(原口佳子さん)、女性2人が手を取り合う姿を描いた水彩(三宅砂織さん)、窓の向こう側からのぞく猫や飼い主たちを描いたイラスト(田口美早紀さん)が。机の上には舟をかたどった白い小型の陶芸作品(西野詩織さん)、床にはほうきやコンセント、インクジェットプリンターなど部屋にまつわる身近な素材を使った作品(水内義人さん)が並ぶ。

 7人7様の作風にもかかわらず、不思議な調和を保って同居している作品群。村田さんは「実際に部屋に飾るときには、ポスターがあったりスナップ写真があったり…購入した作品がほかのものと混ざるのは自然なこと。白い壁じゃないからこそうまくなじんだのかも」と話す。

 開催時間は13時~19時。入場無料。4月9日まで。2日にはレセプションを開催。「ギタレレ」を奏でるミュージシャン・中山双葉さんがライブを行うほか、村田さんと出展作家がパンやお菓子を持ち寄る予定。「友達の部屋でお茶しにいくような感覚で来てもらえたら」と村田さん。参加費は500円(ドリンク付き)。

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