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大阪で浜崎健さんが個展「ピンチをピンクに!」-記念イベントも

英国人アーティスト、ダミアン・ハーストさんの「For the Love of God」ポスターを使って制作した新作も

英国人アーティスト、ダミアン・ハーストさんの「For the Love of God」ポスターを使って制作した新作も

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 迷路を用いた作品や茶会パフォーマンスで知られる現代美術アーティスト・浜崎健さんの新作展「Dameyan Hmzk PINCH to PINK!」が5月4日から、南船場の「浜崎健立現代美術館」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6241-6048)で行われる。

「ポジティブなドクロ」を題材にした新作の版画

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 毎年ゴールデンウィークに新作展を開催している浜崎さんは、1967(昭和42)年鳥取県生まれ。ルー・リードやアンディー・ウォーホールなどアーティストの肖像画から自画像まで、さまざまなモチーフを迷路で描いた「迷宮の絵画」、バラバラにしたパズルの各ピースを使った「パズルペインティング」などシリーズ作品の制作のほか、「日本の伝統的な茶道を現代風にアレンジした」という「お茶会パフォーマンス」を国内外で開催している。1992年には、東心斎橋に自らのトレードマークである赤を基調にしたギャラリー「KEN HAMAZAKI ART COLLECTION(RED GALLERY)」をオープン。1994年に同ギャラリーを南船場に移転し、1997年に美術館「浜崎健立現代美術館」を設立した。

 2007年の金色、2010年の黄色など「ここ最近、色をテーマにしている」(浜崎さん)という同展。今年は「ポップな感じ」「バラ色の未来」をイメージして「ピンク」を採用した。「(東日本大震災に伴う)このような国難に立ち向かう中で、アートの存在というものの無力さを感じている。それでも、アーティストとしてこの『ピンチ』を新しい価値観としての『ピンク』に変えていこうと作品を制作した」と浜崎さん。

 会場では、「ポジティブなドクロ」を題材にした版画など平面作品を約40点展示。「ずっと進化を続けている」という「迷宮の絵画」シリーズからは、ダイアモンドを使ってドクロの彫刻を制作した英国人アーティスト、ダミアン・ハーストさんの作品「For the Love of God」のポスターをキャンバスに貼り、上からピンク色のケーキ用「デコレーションペン」で縁取りするように迷路を描いた新作を披露する。そのほか、1つだけ当たりくじの入ったピンク色の床用クリーナーの展示販売も。

 初日の4日には、会場でオープニングパーティーを開催。開催時間は17時~20時。参加無料。ドレスコードはピンク。21時からは、アメリカ村のクラブ「GRAND Cafe Osaka」(西心斎橋2)で「浜崎健立現代美術館19周年祭『PINCH to PINK! ピンチをピンクにナイト!』」を開催。浜崎さんがお茶会パフォーマンスを披露するほか、電撃ネットワークの南部虎弾さんとダンナ小柳さん、浜崎さんの年に1度のユニット「ケン的ネットワーク a.k.a. OSAKA CHOT BOYS」などがパフォーマンスを行う。入場料は3,500円(1ドリンク、オリジナルタオル付き)。ドレスコードはピンク。

 「微力ながらアートを通して出来ることをしていこうと思っている」と話す浜崎さん。同展のためにチャリティー作品を制作し、売り上げの半分を被災者への緊急救援・復興支援プロジェクト「HOPE FOR JAPAN」に寄付。4日のイベントでは、ロゼのシャンパンボトル(5,000円)を「チャリティーボトル」とし、売り上げの一部を同プロジェクトに寄付する。

 新作展の開催時間は12時~20時。第1・第3水曜定休。入場無料。5月31日まで。

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