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若手作家が大阪初個展-漫画「ヘルタースケルター」をモチーフに

今回は関東の新鋭作家を紹介するキュレーターとしての役割も担うアーティストの山田はるかさん

今回は関東の新鋭作家を紹介するキュレーターとしての役割も担うアーティストの山田はるかさん

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 岡崎京子さんの漫画「ヘルタースケルター」(祥伝社)をモチーフにした山田はるかさんの個展「ヘルタースケルター ~respect for OK!~」が現在、南船場の「浜崎健立現代美術館」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6241-6048)で開かれている。

ドイツ語版を模写したキャンバスに山田さんの写真を合わせた新作

 山田さんは1986(昭和61)年神奈川県生まれ。女子美術大学短期大学部情報メディア卒業、同デザインコース専攻科修了後、東京を拠点に制作やパフォーマンス、グループ展の企画を手掛けるなど、精力的に活動を続けるアーティスト。「彼氏・結婚相手のいない女性」が思い描く「理想の男性像」を形にする「男想(=男装と妄想を掛け合わせた造語)」シリーズなど、ジェンダーや女性の生き方といったテーマを写真や文字を使って表現している。

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 2003年に単行本化された「ヘルタースケルター」(祥伝社)は、全身に整形手術を施して人気モデルとなった主人公・りりこが、手術の後遺症によって徐々に心身をむしばまれていく物語。山田さんは同作を「ふと読み返した」とき、作品に込められた世の中に対する「痛烈な視点」や「ダークさ」に強い共感を覚えたという。4年前に制作した同名の作品は、山田さん自身が「りりこ」となって撮影したセルフポートレートを原作と合わせて「くるみ製本」で仕上げたもの。「登場人物たちの言葉は、私の活動の原点になっている感情を代弁してくれているようだった。私自身が同年代の『りりこ』を演じることで、この作品が持つメッセージをよりリアルに表現したいと思った」と話す。

 山田さんにとって初めての本格的な個展となる今回は、単行本のドイツ語版をキャンバスに模写し、その上にセルフポートレートを合わせたコラージュ作品や、物語中のキーワード「タイガー・リリー」を独自の解釈で表現した写真など、同シリーズをさらに発展させた「シリーズ第2弾」の作品を展示する。2階では山田さんがキュレーターを務めたグループ展「狼狽 from EAST」を同時開催。「うまい仏」で注目を集める河地貢士さん、実験的なドキュメンタリーを制作するドキドキクラブ、アイドル「夢眠ねむ」さんと写真家・川本史織さんとのプロジェクト「メタポメ」など、関東の新鋭作家7人を紹介する。

 開催時間は12時~20時。水曜定休。8月5日まで。

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