心斎橋筋商店街振興組合（大阪市中央区心斎橋筋2）が、ブログやツイッター、フェイスブックなどを活用した情報発信を積極的に行っている。

取材した内容をブログに掲載する阪田さん

　同商店街では以前からホームページを通じ、店舗情報やイベント情報の発信を行っていたが、「より最新の情報を発信したい」と昨年6月、広報担当の阪田尚子さんが「SHINSAIBASHI STAFF BLOG」の運営を始めた。同ブログでは、商店街内の各店舗で販売する商品の紹介や、現在行っている「マジ推し！！キャンペーン」の情報などを毎日発信する。読者層は20～30代の女性が中心で、1日あたり700～1000人のアクセスがあるという。

　2月17日に行った取材では、「カステラ銀装 心斎橋本店」（心斎橋筋1）常務の赤木康人さんに、季節商品の「桜カステラ」や「チョコカステラ」について取材したほか、外国人観光客の動向などを聞いた。写真も自ら撮影する。ブログを書く際には、写真や文字の大きさ、絵文字にこだわるほか、店の営業時間や電話番号も必ず掲載するようにしているといい、1記事あたり30～40分かけることも。パソコンを使っていない店もあるため、「掲載した記事をプリントアウトして店に持って行くと喜ばれるし、また取材に協力してもらえる」とも。

　現在はブログのほか、ツイッター、フェイスブックでも情報を発信する。ツイッターは、同商店街の公式アカウントとは別にアカウントを取得し、「心斎橋筋商店街事務局スタッフのNAO」として情報発信するほか、商店街内の各店舗のアカウントを積極的にフォローし、コミュニケーションを図っている。さらに、中国人留学生の協力を得、中国版ツイッター「シナウェイボー」に同商店街のアカウントも取得。週に5本ずつ、中国語でも情報を発信する。同アカウントのフォロワーは3万人を超え、「g.u.でパスポートを提示すると5％引きになるという記事は156回リツイートされ、ものすごい反響だった」（阪田さん）。

　2005年に同商店街が主催した「ゆかたモードコンテスト」で心斎橋筋商店街賞に選ばれたこともある阪田さんは、休日も同商店街で買い物をするほど「心斎橋が好き」という。今後は、「商店街内の店が閉まった後に『ナイトマーケット』を開くなど、ここに来ないと味わえないものを企画していきたい」と意欲を見せる。