「大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-4301-7285)で現在、企画展「佐伯祐三とパリ -ポスターのある街角-」が行われている。
近代日本を代表する洋画家・佐伯祐三は、1898年に大阪・中津の光徳寺の住職の次男として生まれた。東京美術学校西洋画科を卒業後パリに渡り、パリの街角の風景を描き始めるが、30歳で体調を崩し亡くなった。
同展では、佐伯にとって初のパリ訪問時までの作品を紹介する「第1章 大阪から東京、パリへ」、2度目のパリ訪問で亡くなるまでに描いた作品を紹介する「第2章 再びパリへ」で、合わせて40作品を展示するほか、「第3章 佐伯をめぐる画家たち」では佐伯に影響を受けた画家の作品6点、「第4章 パリ、街角のポスター」では佐伯がパリにいた1920年代前後に、実際にパリの街角を飾ったポスター21点を展示する(作品の一部は6月13日に入れ替える)。
関連イベントとして、6月20日11時~16時に「親子鑑賞会」、7月4日には佐伯が好んで聴いていた曲や、1920年代のパリにちなんだ音楽を演奏するコンサート「佐伯の愛した巴里(パリ)。そして音楽」を開く。いずれも事前申し込みが必要で、詳細はホームページで確認できる。
営業時間は11時~19時。水曜休館。観覧料は一般=500円、大学生・高校生=300円、中学生以下無料。7月16日まで。
同展示室の近くにある「ホテル日航大阪」(中央区西心斎橋1)では現在、同展を記念し、フランス料理店「レ・セレブリテ」(TEL 06-6244-2472)で、佐伯がパリに滞在した当時のフランス料理を再現したコラボランチ「Coin de rue de Paris ~パリの街角~」(4,300円)を提供している。提供時間は11時30分~14時30分。火曜定休。7月16日まで。