大阪・南堀江の「TEZUKAYAMA GALLERY(テヅカヤマ・ギャラリー)」(大阪市西区南堀江1、TEL 06-6534-3993)で1月17日、タムラサトルさんの個展「愛マシーン」が始まった。
1972(昭和47)年、栃木県生まれのタムラさんは、国内外で活動する現代美術作家。同展では、昨年愛知県で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」で初披露された「愛マシーン」を中心に、新作の「LOVEマシーン」、「ハートマシーン」など「マシーン」シリーズの作品を展示する。同シリーズは「何も背景も持たない、思想的に真っ白な作品を目指し、意味の破壊をテーマ」とするもので、内蔵するモーターによりチェーンが動き続ける作品には、タイトルが表すもの以上の意味はないという。
「愛マシーン」は、高さ2.5メートルの巨大な鉄製の作品で、チェーンで漢字の「愛」をかたどったもの。「あいちトリエンナーレ2013」以外の場所で展示するのは今回が初めて。新作の「LOVEマシーン」(47万2,500円、52万5,000円)はチェーンの速さを可変できる機能が付いたもので、アルファベットの「LOVE」をかたどった。「ハートマシーン」(21万円、25万2,000円)はハートマークをかたどったもので、微妙に形や色合いなどが違うものを7台展示する。
同ギャラリーアシスタントディレクターの内田千恵さんは「タムラさんの作品はクールなイメージもあるが、笑いもあり、ふざけているような感じもあり、楽しい作品。バレンタインに合わせて開催を企画したので、デート中のカップルにも見に来ていただけたら」と話す。
開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。2月14日まで。最終日は17時からタムラさんのトークイベントを予定するほか、18時から「バレンタインクロージングパーティー」を開く。