大阪・アメリカ村の「心斎橋 ビッグステップ」(大阪市中央区西心斎橋1)4階の映画館「シネマート心斎橋」(TEL 06-6282-0815)で8月16日・17日、劇団「子供鉅人(きょじん)」の上演作品を映画化した「キッチンドライブ」の関西エリアでの先行上映が行われる。
2005年、主宰の益山貴司さん・寛司さん兄弟を中心に結成された同劇団は、音楽劇や会話劇など複数の方法論を織り交ぜたフリースタイル演劇集団。劇場だけでなく、カフェ、ギャラリー、ライブハウスなどさまざまなスペースで上演する。2007年にはフランス、ベルギー国内を中心に大阪のバンドとともにツアーを敢行し、せりふを使わず音楽とダンスで表現するスタイルで公演するなど活動の幅は広い。
同作品は、監督作「ソウル・フラワー・トレイン」が話題になった西尾孔志さんと益山貴司さんが監督した。同劇団が活動拠点としている、谷町六丁目の路地にある古い長屋のキッチンで繰り返し公演が行われた同作を映画化したもので、映画化に向けて脚本を練り直した。今年4月末から1週間かけて長屋で撮影が行われた。倦怠(けんたい)期のカップルが他人のキッチンを渡り歩いて生きる不思議な集団「キッチン・ドライバー」に遭遇することで、それぞれの愛の記憶をよみがえらせるというストーリー。
同劇団宣伝担当の佐々木瑞穂さんは「関西にお住まいの皆さまからツイッターで『早く見たい』という声が多かったため実現した。アフターイベントも開くので、西尾孔志監督、劇団子供鉅人とともに過ごしましょう」と呼び掛ける。
料金は、一般=1,500円、大学・高校生=1,300円、シニア=1,000円。上映時間は両日とも18時30分~。公開記念イベントとして、西尾監督などが参加しアフタートーク(16日)、音楽を担当した「白い汽笛」のアフターミニライブ(17日)も予定する。