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裏なんばの味園ビルに200人集結-映画「味園ユニバース」試写会

裏なんばを愛する人たち約200人と記念撮影。手前右から4人目が山下敦弘監督

裏なんばを愛する人たち約200人と記念撮影。手前右から4人目が山下敦弘監督

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 大阪・千日前の「味園ユニバース」(大阪市中央区千日前2)で2月11日、映画『味園ユニバース』の特別試写会が開催され、約200人が参加した。

盛り上げ隊の任命式

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 味園ユニバースは、1955(昭和30)年に開業した味園ビルにある貸しホール。もともとはキャバレーとして営業していたスペースを活用し、現在はライブやパフォーマンスなど各種イベントが行われている。サブカルチャーの発信拠点で、近年盛り上がりを見せる「裏なんば」の象徴的スポットとしても知られている。

 今回はこの場所を舞台にした、渋谷すばるさん初主演映画「味園ユニバース」の公開を記念して特別試写会が行われた。大阪芸術大学を卒業し、「リンダ リンダ リンダ」「もらとりあむタマ子」などを手掛けた山下敦弘監督が初めて大阪を舞台に撮影した作品。大阪を拠点に活動するバンド「赤犬」が実名で登場するほか、赤犬のマネジャーを二階堂ふみさんが演じている。

 試写会に訪れたのは、裏なんばでの飲食店経営者や店の常連客など、裏なんばを愛する人たち約200人。映画上映後には山下監督が登場し、同作の盛り上げ隊の任命式を行った。鉄板居酒屋「鉄板野郎」のホッシーさんこと星本幸一郎さん、「大阪焼トンセンター」のバタやんさんこと川端友二さん、「ウラなんば文化祭」の実行委員長のボビー寺尾さんが登壇。3人にタスキ、ポスター、チラシが贈られた。3人は「いつもの風景が映画で描かれていてうれしい。一緒にこのエリアを盛り上げたい」と抱負を語った。山下監督は、「青春を大阪で過ごした僕が、ようやく大阪で映画を撮れた。全部詰め込んだ思いで作った」とあいさつした。

 同作の製作を支援した大阪観光局の大阪フィルム・カウンシルの大野さんもあいさつ。2月に設立15周年を迎えたといい、「オール大阪ロケ映画はなかなかないが、この『味園ユニバース』は大阪だけで撮影された珍しい作品。ロケ地を網羅したマップも作成した。このすてきな作品をより多くの人に届けていきたい」と期待を込めた。

 映画「味園ユニバース」は2月14日、TOHOシネマズなんばなどで公開予定。

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