![「八仙飯店之人肉饅頭」のワンシーン ©Golden Sun Film](https://images.keizai.biz/namba_keizai/headline/1440659305_photo.jpg)
アジア映画を多数上映するミニシアター系映画館「シネマート心斎橋」(大阪市中央区西心斎橋1)で9月12日から、90年代の香港で制作されたバイオレンスムービーを上映する「スーパークレイジー極悪列伝」が開催される。
1990年代の香港映画界で巻き起こった、エロ・グロ・バイオレンス描写を前面に打ち出した「III級片(成人映画)」ブームの傑作3作品を上映するイベント。いずれの作品も、「香港の鬼才」ハーマン・ヤウさんが監督、「香港映画の怪優」アンソニー・ウォンさんが主演を務める。
1986年にマカオで実際に発生した猟奇殺人事件をモデルにし、1993年の本国での公開以来、各地で話題となったカルト映画「八仙飯店之人肉饅頭」は日本では映画祭で数回上映されたのみで、劇場では初上映となる。エボラ出血熱をテーマにしたパニック・ホラー映画「エボラ・シンドローム~悪魔の殺人ウイルス~」(1996年)は18年ぶりの上映。香港のタクシー運転手に対して壮絶な復讐(ふくしゅう)を図る社会派映画「タクシーハンター」(1993年)は日本初公開。
シネマート心斎橋の大谷卓也支配人は「濃厚すぎる香港カルト映画を集めた必見の特集。中でも実際の殺人事件を題材にした『八仙飯店之人肉饅頭』は、内容の過激さから日本では長らく劇場公開されてこなかった作品で、初めてスクリーンで上映する」と話す。
チケット料金は各1,500円。9月18日まで。