千日前の味園ビル(大阪市中央区千日前2)2階のライブシアター「なんば紅鶴」で3月21日、小説家・中沢健さんのトークライブ「動く待ち合わせ場所:中沢健99の謎」が開かれる。
1981(昭和56)年生まれの中沢健さんは2008年、講談社BOXの新人賞「流水大賞」で小説「恋愛小説を書く男」が「あしたの賞」を受賞、小学4年生の道徳の教科書「みんなのどうとく」(学研)に著作「わが家は自然観察園」が採用されるなどの文筆活動を行う。一方、怪獣マニアとしても知られ、自身が制作したキャラクター「中沢怪獣軍団」はぬいぐるみとしても発売されている。
日頃外出する際には、頭に「動く待ち合わせ場所」と書いた張り紙を載せるなど過激なスタイルで「歩く待ち合わせ場所・中沢健」として活動、テレビ番組への出演経験もある。2009年に発表した純文学小説「初恋芸人」(風塵社)は、中沢さんが小学・中学時代に経験したいじめ体験から今日の活躍までを通じた自伝的恋愛小説で、3月1日からNHK-BSプレミアムで連続ドラマとして放送されることが決まった。
当日は、小説家、脚本家、UMA研究科、キャラクターデザイナーなどさまざまな顔を持つ中沢さんが、いかにして作家デビューを果たしたかや、生活の様子、サブカル業界での生き残り術などを披露する。
MCを務める、玩具プロデューサーで京都嵯峨芸術大学准教授の安斎レオさんは「中沢さんのような風貌で才能のある人がチャンスを得るのはなかなか難しいが、大阪人は先入観がなく面白ければ受け入れてくれる。今後、大阪で定期的にライブを開いて、作家やキャラクターデザイナーなどになりたい人にアドバイスができたら」と話す。安斎さんは2006年に中沢さんと出会い、フィギュア雑誌の連載や中沢さんの商品企画で中沢さんを起用したほか、「初恋芸人」の企画立案も手掛けた。
開催時間は15時~17時30分。チケットは1,500円(当日券のみ)で、別途ワンドリンク代として500円が必要。