大阪・長堀橋にある富士火災長堀ビル(大阪市中央区南船場1)が4月1日、青色にライトアップされた。
2007年に国連総会で決議が採択された4月2日の「世界自閉症啓発デー」を翌日に控え、自閉症をはじめとする発達障害についての正しい理解と認識を深めてもらうための啓発活動として行われたもの。4月2日には世界各地のランドマークが「癒し」や「希望」などを表す青色でライトアップされるが、大阪市内でも、大阪城天守閣、通天閣、天保山大観覧車が日没後に青色にライトアップされる。
同ビルに大阪本社がある富士火災海上保険は、約100年前に大阪で創業、約85年前より現在の場所で業務を行っているが、ビル外観をライトアップするのは今回が初めて。同社が所属するAIGグループでは2013年、女優の東ちづるさんが行っている自閉症支援団体「Get in touch」に協力したことがきっかけで、自閉症の啓発活動にグループとして取り組み始めた。
現在では富山や沖縄など6拠点でボランティア活動を展開するほか、今年は自社制作のリーフレットを制作しグループ社員約1万5000人に配布するなど、活動の幅を広げている。「世界自閉症啓発デー」当日には青色のものを身に着けて出社するというカルチャーも生まれたという。
ライトアップを前に行われた点灯式には、青色のTシャツを着用した約50人のグループ社員が参加。点灯式後には大阪自閉症協会(淀川区)のスタッフらとともに、通行人らに「世界自閉症啓発デー」の啓発チラシを配布した。