吉本興業大阪本社(大阪市中央区難波千日前)で8月9日、「ホンモノのワル」の役者をそろえた「なんば悪役組合」が吉本新喜劇に「殴り込み」をかけた。
なんば悪役組合は、「今の悪役はそこまで印象に残る人がいない。大阪・なんばから悪役を育てていきたい」という長原成樹さんの思いがきっかけで結成。「悪役は美しい」「悪役は時に主役級の演技力が必要とされる」「悪役が必要な場面は無限」というコンセプトの下、長原さんが組合長、高山トモヒロさんが副組合長を務める。
組合員の中には、未経験者でも応募可能な組合員募集オーディションに合格した一般人も。150人の応募から17人が合格し、12歳から61歳までの幅広い年齢の悪役がそろう。中でも、ドイツ人と日本人のハーフで12歳の和泉賢(いずみけん)ヴァレリユウス君は「夢は世界征服」とたくらみ、長原さんも「彼の目標は世界征服」と興奮した様子で紹介した。
「悪役」をエンターテインメントの枠にとどまらず、さまざまなジャンルで活躍する悪役の育成を目指す第一歩として、吉本新喜劇に殴り込みを決行。すっちーさんは、和泉賢君に「世界征服したら抹殺する」と宣言され、「ほんまの悪だ」と驚きの表情を見せた。
9月11日に旗揚げ公演を予定。長原さんは「ゆくゆくは100人の組合員を目指す」と意気込む。