7月8日に閉店する老舗レストラン「くいだおれ」（大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6211-5300）の店頭に5月7日、ブロードウェー・ミュージカル「TRIP OF LOVE」鑑賞のため京橋へ行っている「太郎」の代理として弟の「くいだおれ次郎」（バンザイ人形）が立ち、客を出迎えた。

　4月9日の閉店発表以来、全国から多数の企業・団体からの引き受けの申し出が殺到している同店は、現在ホームページ上に受け付け窓口を設け、「くいだおれ太郎」や商標権の買い取り手の選定を行っている。買い取り手はまだ決定しておらず、今回の外出は「くいだおれ太郎」にとって閉店発表後初の「お出かけ」となった。

　「関西の演劇文化を全国に発信し、大阪がもっと元気になってほしい」と願う同劇の総合プロデューサー出口最一さんと大阪・道頓堀のシンボル「くいだおれ太郎」の思いが合致したことから、「太郎」と女将の柿木道子さんの観劇が実現。招待された「太郎」は、「長いこと太鼓たたいてたら、ええこともおまんねんなぁ。あと約2週間、待ち遠しいなぁ」と観賞を心待ちにしていた。

　この日太郎の代理として店頭に立った「次郎」は、閉店を惜しみ集まった大勢の観光客らに興奮した様子で、両手に持った日の丸の旗を上下に振りながら記念撮影に応じるなど、立派に「役目」を果たしていた。

　また、くいだおれ裏の西洋料理レストラン「ウラくいだおれ」は4月26日、くいだおれレストランスペース補充のため閉店した。同社総務部のブログでは、閉店の報告とあいさつが掲載されている。

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