ゲストハウス運営などを手掛ける24-7(大阪市中央区千日前1)は3月10日、民泊利用者への鍵の受け渡し、宿泊者台帳の代行サービス「KEY point(キーポイント)」(同)を始めた。
訪日外国人旅行者の増加を背景に民泊の需要は伸びている。中でも、昨年1月に「Airbnb(エアビーアンドビー)」が発表した「2016年に訪れるべき16地域」では「大阪市中央区」が世界の都市の中で1位に輝くなど、大阪への旅行者は急増している。
同サービスは、同社が運営するゲストハウス「ZEN LABO」(同)の受付を活用し、ミナミエリアで民泊に宿泊する旅行者の対面での本人確認、宿泊者台帳の作成、パスポートなどの本人確認資料の保存を行う「本人確認および宿泊者台帳整備サービス」、民泊宿泊者に店頭で鍵を受け渡す「鍵受け渡しサービス」、店舗周辺のローカル情報や、各種観光情報を提供する「観光案内サービス」を提供するもの。英語、中国語、韓国語での対応が可能。
同社によると、旅館業法では「宿泊者との対面受付の設置」「国籍および旅券番号が入った宿泊者台帳の整備」が義務付けられているものの、民泊ではネット上での宿泊予約が行われた後は宿泊者と民泊運営者が直接会うことなく宿泊するケースがほとんどという。民泊宿泊者にとっても、荷物の一時預かりや観光案内、緊急時の対応がないことから不便なこともあるという。
現在、1日20組前後の民泊宿泊者が同サービスを利用し民泊にチェックインしている。民泊運営者は、物件1軒につき月額1万2,960円で同サービスを利用できる。これまで民泊運営者から約100件の問い合わせがあり、今のところ日本橋エリアや島之内エリアの物件の利用が多いという。同社の百瀬祐希社長は「駅に近い立地の良さが重要。今後はなんば駅、心斎橋駅の近くを中心に、大阪市内に数店舗の展開を目指す」と話す。
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