オリックス劇場(大阪市西区新町1)で8月24日、「2万人の鼓動 TOURSミュージカル『赤毛のアン』」無料公演が行われた。主催はエステー(東京都新宿区)。
「日本全国で公演を実施する」「全公演全席無料で招待する」「子どもたちを応援するため全国でオーディションを開催する」をコンセプトに、同社が1998年から夏休み企画として行っているミュージカル公演は今年で20回目。
15年連続15回目の上演となる「赤毛のアン」は8月13日の北海道公演を皮切りに全国8都市を巡り、大阪は最終公演となった。今年は、主役のアン・シャーリー役に女優の美山加恋さん、アンの親友役のダイアナ・バリー役に演歌歌手のさくらまやさんが出演した。美山さんは今年初めて、さくらさんは3年連続の出演。
最終公演を前に美山さんは「長いようで短くて、あっという間だった。(見に来てくれた人には)この夏一番の思い出にしてほしい」、さくらさんは「毎年この時期になると、私の中の夏が終わるようで寂しくなる」と話した。
2001年からは毎年、オーディションで選ばれた一般の人も舞台に立つ企画を実施しており、今年3月に行われた「近畿ブロックオーディション」で選出された大阪府と兵庫県の9~23歳の13人も舞台に立った。
同公演には同社会長の鈴木喬さんも姿を見せ、「小学5年生、10歳で敗戦を迎えた。そのころに出版された本が『赤毛のアン』で、強烈な印象があった。このミュージカルはこれからもずっとやっていきたい」と話していた。