オープン8周年を迎える写真ギャラリー「ナダール」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)は5月27日より、記念企画展として北井一夫さんの作品展「ライカで散歩」を開催している。
1944年中国・鞍山市生まれの北井さんは、1965年日本大学芸術学部写真学科中退。日本を代表するドキュメンタリー写真家として知られ、横須賀港の原子力潜水艦寄港反対闘争をテーマとした「抵抗」、成田空港建設に反対する農民を撮影した「三里塚」をはじめとする数多くの写真集を出版。1974年より雑誌「アサヒカメラ」で「村へ」の連載を開始し、1976年に第1回木村伊兵衛賞を受賞。2005年より雑誌「日本カメラ」で「ライカで散歩」を連載している。
同展は、北井さんが古いバルナック型ライカカメラと沈胴式レンズを手に、自宅の近所を散歩しながら撮影したモノクロ作品19点を展示しているもの。「近所や家の中で撮られた何気ない物や植物、風景が丁寧に切り取られ、味わいのある写真ばかり。風景を広く切り取っているというものより、『そこにあるもの』を見つめている写真が多い」(同店担当者)。「今やデジタル全盛の写真の世界で、科学の進歩に逆行して古い写真器材を使ってみるのも楽しみのひとつ」(北井さん)。
開催時間は11時~19時。6月8日まで。6月2日は休廊。会場では北井さんの写真集など関連商品を販売する。
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