南海なんば駅に隣接する商業施設「なんばパークス」と「なんばCITY」は4月26日、スマホ決済サービス「Alipay(アリペイ)」と「Origami Pay(オリガミ ペイ)」を導入した。
「アリペイ」は、アリババ・グループが運営する中国国内で最もポピュラーなスマホ決済サービス。「オリガミ ペイ」は、Origami(東京都港区)が運営する日本発の決済サービスで、駅直結の大型商業施設としての全館導入は初めてとなる。共にQRコードを使った非接触型の決済サービスだが、「アリペイ」はスマホに表示されるQRコードを店頭の端末で読み取って決済する、「オリガミ ペイ」は店頭の端末に表示されるQRコードをスマホで読み取って決済する、という違いがある。
「なんばパークス」の238店舗、「なんばCITY」の223店舗と、全館で利用できる(一部、店頭で決済しない店舗などを除く)。導入初日の26日の利用状況は、「アリペイ」「オリガミ ペイ」共に想定以上の利用があり、「アリペイ」はコスメ店での利用が非常に多く、ユニクロやABCマートなどでの利用も多かったという。「オリガミ ペイ」は雑貨、ファッション、コスメ、飲食店など幅広く利用されたという。
今年夏には、「アリペイ」と並ぶ認知度を持つ中国の「WeChat Pay(ウィチャット ペイ)」を「なんばパークス」「なんばCITY」に導入するとともに、南海電鉄の一部駅窓口でも、「アリペイ」と「ウィチャット ペイ」でのスマホ決済サービスの導入を予定する。
南海電鉄都市創造本部でなんばCITYを担当する佐々木健人さんは「昨年冬ぐらいから、『アリペイ』や『ウィチャット ペイ』での決済を希望するお客さまが増えてきたことから導入を決めた」と話す。