大阪・アメリカ村に8月29日にオープンするホテル「STAY in the City AMEMURA」(大阪市中央区西心斎橋2)が、自社エンジニアと創価大学理工学部助教の池城和夫さんが共同開発したモーションキャプチャを導入する。運営はTRASTA(東京都渋谷区)。
新システム発表会に登壇した越島悠介さん(左)、木地貴雄さん(中)、岩本佑太さん(右)
モーションキャプチャは、人物や物体の動きをデジタル的に記録するシステム。「磁気式」「機械式」「慣性センサー式」「画像認識式」など多数の方式がある。同社が使用したのは「距離画像センサー」。センサーが測定した人物の動きを、コンピューターでIoTデバイスに送ることで、家電などをジェスチャーで操作できる。操作できる家電・家具は、電気、テレビ、ブラインドの3種類。指定の動作をすることで電気の点灯や消灯、テレビのチャンネルの変更やブラインドの開閉などができる。
「さまざまな旅行観光者のニーズに合うホテルにしたい」と社長の木地貴雄さん。訪日外国人観光客が増えていることから、言語切り替えが不要な「ジェスチャー」を取り入れた。視覚・聴覚障がいの客も利用できるという。「観光産業全体において旅行者が抱える問題を解決できたら。人が集まる場所を作り、記憶に残る旅行体験を提供したい」とも。
モーションキャプチャを取り入れる部屋は「ツイン」と「アメムラテラス」の2種類。導入は来年からを予定。