大阪ミナミのコミュニティーFM「YES-fm(イエスエフエム)」(大阪市中央区難波千日前)は、10月1日に番組構成を大幅に刷新し、地域に根差した番組など新たに18番組をスタートした。
「YES-fm」(78.1メガヘルツ、出力10ワット)は1996年11月に開局。運営するエフエムちゅうおう(同)の本社とスタジオはいずれも千日前にあるが、送信所は本町の大阪国際ビルディングにあり、中央区の全域とその周辺地域で聴取できる。7月からは新たにスマホアプリ「エフエムプラプラ」にも対応。電波を受信できない所でもスマホで聴くことができ、11月18日には5000ダウンロードを突破したばかり。
エフエムちゅうおうには設立当初から吉本興業も出資しているため、お笑い芸人が登場する番組を数多く放送してきたが、地元大阪ミナミの放送局としてより地域色を強化。10月の番組改編では一挙に自社制作番組を増やした。将来的には、地元商店街との連携なども視野に入れる。
午前中の生ワイド番組「maido station」(月曜~金曜の10時~13時)は、なんばグランド花月ビル1階にあるサテライトスタジオに日替わりパーソナリティーが登場し、音楽・芸能情報をはじめ、ミナミエリアの行政・防災情報、各種イベント情報、店や商店街のニュースなどを発信する。
夜はバラエティーに富んだニッチな番組を多数放送する。味園ビル2階のバー「No.B(ナンバービー)」で収録する「うらなんば酒ラヂオ」(日曜20時~21時)は、マスターの尾形暢彦さんが歌と共にウラなんば情報を届ける。熱狂的なガンダムファンのDJ・甲斐千代子さんの「ガンラジ」(火曜23時~24時)と、B'zファンのタレント・甲斐真里さんの「いつかB'zに逢えるまで」(水曜23時~24時)は、それぞれガンダムとB'zの音楽しか流さないというユニークな番組。
ディレクターの宮本政則さんは「今後は商店街とのコラボなど、一般の方が集える番組にしていければと考えている。こんな番組を放送してほしいなど、ご意見も気軽に送ってほしい」と話す。