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「大阪市史編纂所」40周年で講演会 大阪市立中央図書館で

大阪市立中央図書館3階にある「大阪市史編纂(へんさん)所」の入り口

大阪市立中央図書館3階にある「大阪市史編纂(へんさん)所」の入り口

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 大阪市の歴史を編さんしている「大阪市史編纂(へんさん)所」(大阪市西区北堀江4、TEL 06-6539-3333)が今年7月に発足40年を迎えることを記念し、大阪市立中央図書館(同)5階大会議室で6月15日、講演会「大阪市史編纂所40年の思い出」が開催される。

大阪市立中央図書館の大阪市史のコーナー

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 大阪市では1901(明治34)年、「大阪市史」編さん事業のための「編さん事務係」が置かれ、1915(大正4)年に全8巻が完成した。その後、「明治大正大阪市史」「昭和大阪市史」「昭和大阪市史続編」と、時代の変遷に沿ってそれぞれの時代を取りまとめた大阪市史を発行してきた。しかしその途中で、大阪市そのものの市域が3度にわたって拡張されたことから、拡張された市域の情報が漏れていることが課題となってきた。

 そこで1979(昭和54)年7月1日に大阪市史編集室を改組して大阪市史編纂所を設置。これまでの集大成となる「新修大阪市史」の編さんと、史料の収集保存を行う組織としてスタートした。編纂所は大阪市立中央図書館の一組織として運営されており、同図書館の3階部分に事務所を構えている。

 「新修大阪市史」は1996(平成8)年に全10巻で完成しているが、「新修大阪市史 史料編」は2004(平成16)年に1巻目を発行して以来、現時点で全22巻のうち、11巻を発行。現在は残りの11巻を編さんしているほか、定期刊行物の「大阪の歴史」なども発行している。これらは同図書館で貸し出すほか、編纂所で購入することもできる。

 「大阪市では、最初の『大阪市史』から考えると100年以上にわたり歴史の編さんを続けている。市史を発行したら母体となる組織を解散する自治体が多い中、ずっと編さんを続けている大阪市は全国でも珍しい自治体」と尾崎安啓所長は話す。

 講演会は、今年3月に大阪市史編纂所を退職した堀田暁生前所長が、40年間の編さん所の歴史とその思い出を話す。開催時間は14時~16時(開場13時30分)。定員は当日先着300人。入場無料。

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