中村勘三郎、勘九郎、七之助が演じるシネマ歌舞伎「連獅子」が9月27日、なんばパークスシネマ(大阪市浪速区難波2、TEL 050-6864-7125)で始まる。
シネマ歌舞伎は、伝統芸能の歌舞伎を「もっと多くの人に知ってもらおう」と松竹(東京都中央区)が開発した映像作品。美と臨場感にこだわり、「劇場で生の歌舞伎を見ているかのような感覚」を目指す。2005(平成17)年に「野田版 鼠(ねずみ)小僧」を1作目として公開。現在までに30以上の作品を上映し、累計230万人を動員。
「連獅子」を撮影するに当たり、山田洋次さんを監督として起用した。従来の客席後方からの撮影ではなく、8台のカメラを使うことで情景を分かりやすく、迫力ある映像に仕上げた。2017(平成29)年、英語字幕付きの同作品を京都で初上映。来場者は訪日外国人観光客が6割以上だった。
上映に合わせてスイスホテル南海大阪(中央区難波5)10階の日本料理店「花暦」ではランチメニュー「連獅子 彩り膳」(税・サービス料別)を提供する。舞台をイメージした木の器を使い、赤と白の皿に料理を盛り付け、登場する赤頭と白頭を再現する。提供期間は10月31日まで。
池田浩聡(ひろとし)支社次長は「歌舞伎というと身構える人がいるが、映画館での上映なら気軽に楽しんでもらえると思う。インバウンドの方にも認知してもらい、歌舞伎の素晴らしさを伝えていきたい」と意気込む。
上映時間は20時~20時55分。料金は1,500円。10月17日まで。