消化できなかった有給休暇を「供養」するイベント「有給浄化」が12月10日、なんばスカイオ(大阪市中央区難波5)7階コンベンションホールで行われた。
インターネット広告やPRイベントの企画・制作を行う人間(大阪市西区)が有給休暇の取得率向上を目的に企画。11月23日に東京で開催する予定だったが雨天中止となり、大阪で開催となった。
「わが子の誕生日会が7カ月遅れた」「新婚旅行さえ行けなかった」「フジロック行きたかった」など有給休暇を取れず後悔しているメッセージを約300基の灯籠にしたため、ブラック企業に勤めていたこともある、浄土宗西念寺の佐山拓郎上人が読経や同イベントオリジナルの回向(えこう)で供養した。
佐山さんは供養の前に「日本では昔から、思いのこもったものには魂が宿るという発想がある。今度はしっかりと有給休暇をとれるよう、今回集まったメッセージを供養して送り出したい」と話した。
山根シボル社長は「来場した人の中には有給休暇を取れない、同じ立場の人がいるはず。このイベントが有給休暇の取得率向上につながれば」と話した。会場では「やすみくじ」を実施。有給休暇に何をすればいいか分からない人向けに、5日間の有給休暇の使い方を提案した。