3月31日に閉園する複合レジャー施設「みさき公園」(大阪府泉南郡)が2月18日から、閉園イベント「みさき公園の卒園式~たいへんよく遊びました~」をPRする卒園証書を模したポスターを南海なんば駅ホームに掲出している。
卒園証書には、来園した子どもやメリーゴーランドやジェットコースターなどのアトラクション、イルカやサルなどの動物など、同園を開業から63年間を支えた人や物に園長から「感謝の気持ちと卒園の証し」を表現している。卒園証書は全部で12種類あり、ポスターを掲げる柱には黒い筒型の証書入れに見立てた装飾を施す。
同園は、南海電気鉄道(大阪市浪速区)が創業70周年の記念事業として1957(昭和32)年に開業。園内には動物園や遊園地、イルカショーなどの施設があり、夏季には2018年までプールも営業していた。1989年は年間来場数最多の約72万人だったが、2017(平成29)年にはピーク時の半分の約36万人まで落ち込んだため、運営する同社が昨年3月に事業撤退を発表した。
2月29日から南海・高野線で「たいへんよく遊びました」と書かれた記念ヘッドマークを付けた列車を運行するほか、同園では年表や写真で歴史を振り返る「卒園展~みさき公園63年間のあゆみ~」や着ぐるみの人形劇イベントなどを予定する。同社営業促進部の田頭亜佳音(たがしらあかね)さんは「みさき公園に最後にもう一度来園し、思い出を作ってもらえたら」と話す。
ポスター掲出は3月1日まで。閉園イベントは2月29日~3月31日。