高島屋(大阪市中央区)は6月1日、同社が50%出資する新南海ストア(浪速区)の株式のうち、保有する全株式を大阪地下街(北区)に譲渡した。
新南海ストアは同社と南海電鉄が共同で出資し、1957(昭和32)年に設立。大阪地下街が所有・管理する「NAMBAなんなん」「なんばウォーク」など5つの商業施設で28店舗を運営してきた。
新南海ストアは、2018(平成30)年2月期=200万円、2019(平成31)年2月期=700万円、2020年2月期=5,900万円の純損失を計上。今期は新型コロナウイルスの影響で特に落ち込んだ。
地域の競争激化に加え、ネット通販の浸透などで収益が減少していることを受け、経営改善が必要と判断。同社と南海電鉄が持つ新南海ストアの全株式を大阪地下街に譲渡し、立て直しを図る。譲渡価格は3億7,000万円。