南海電鉄が主催する「フライデーオベーション」が6月19日、なんばCITY(中央区難波5)地下1階「ガレリアコート」で開催され、地元商店街や企業など28団体が参加した。
「フライデーオベーション」は新型コロナウイルス感染者のために働く医療従事者に、決まった時間に一斉に拍手でエールを送る取り組み。同社は高島屋大阪店などが入る南海ビル(同)を「大阪モデル」の達成度に合わせてライトアップするなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組んでおり、同イベントもその一環と位置付けて5月29日から毎週金曜に開催していた。
初回は主催する同社だけでの開催となったが、2回、3回と開催するにつれ参加団体が増え、最終日の19日は「大阪高島屋」(同)、「なんばマルイ」(難波3)、「スポーツタカハシ」(中央区西心斎橋1)など28団体・41人が参加した。
イベントに先立ち、グレーターなんば創造室長の和田真治さんは「一定の収束は迎えつつあるが、第2波、第3波の可能性はある。油断せず意識を高めていきましょう」とあいさつ。集まった41人は和田さんの号令で1分間拍手を送った。ガラス食器店「千田硝子食器」(大阪市中央区難波千日前)の千田忠司社長は「新型コロナと闘う全ての人に感謝したい。大阪から日本を元気にしていきましょう」と呼び掛けた。
和田さんは「当初自分たちだけで始めた活動が、ここまでの規模になるとは思っていなかった。地域の方といろいろな取り組みをしてきたからこその結果だとは思うが、義理人情に厚い大阪らしい最後を迎えられた」と笑顔を見せた。