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結成19年目「おやじの会」が南船場で写真展 刺しゅう施した作品も

今年で19年目になる「おやじの会」

今年で19年目になる「おやじの会」

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 30代~80代の写真家でつくる「おやじの会」が7月22日、写真展「記憶の中からXVⅢ」を「Photo Gallery 壹燈舎(いっとうしゃ)」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6121-6202)で開催した。

個性的な作品が並ぶ

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 2002(平成14)年4月、ギャラリー「Nadar/Osaka」を拠点に活動するメンバー3人が「おやじの渋いモノクロ写真を若い衆に見てもらおう」を合言葉に「ナダールおやじの会」として結成した同団体。2003(平成15)年に写真展「記憶の中から」を初開催し、2015(平成27)年の同ギャラリー閉廊に伴い団体名を「おやじの会」に改称した

 3人から始まった団体の活動も今年で19年目。現在のメンバーは18人で、職業も銀行員から写真家までさまざま。約半数が女性を占めることから「おやじの会 女子部」と題した写真展も開催している。創設メンバーの一人、米戸忠史さんは「おやじの会には『ああしなさい、こうしなさい』という縛りがない。自由な発想で写真を撮れることが魅力」と話す。

 同展は全10日間の会期で、前半と後半で作品を入れ替える。メンバーの南岡誠宏さんは「朝のさやけさ」と題し、自身の散歩コースである服部緑地公園の風景を撮った。野中ひとみさんは、写真の中に昔から飼っているという小鳥の姿を刺しゅうしたユニークな作品を展示する。吉村久美子さんは自身を「昭和ハンター」と称し、寂びれた街角の風景を集めて展示する。吉村さんは「この写真を撮った時は天王寺から寺田町まで約2万歩歩いた。まだまだ撮り足りない」と意欲を見せる。

 米戸さんは「50年間写真を撮り続けているが、いまだに写真のことで悩む。考え出したらきりがないところが面白さの一つ。出展者も皆とがっているから全ての作品を理解することはできないが、それも写真の面白さの一つ」と話す。

 会期中、場内には手指用の消毒液を設置するほか、入り口ドアを開放し常に換気を行うなど新型コロナ感染拡大防止に努める。

 開催時間は12時~19時(日曜・最終日は18時まで)。月曜・火曜休廊。入場無料。

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