カジノディーラー養成機関「日本カジノスクール大阪校 心斎橋教室」(大阪市中央区心斎橋筋2)が10月24日、卒業式を行った。
「日本カジノスクール」は日本初のカジノディーラー養成機関として2004(平成16)年に東京校(東京都新宿区)を開設。これまで約900人の卒業生を輩出し、年齢層は10代から60代まで幅広い。2018(平成30)年4月には大阪校(中央区難波3)をなんばマルイ7階に開設し、昨年3月に分室として心斎橋教室を開設した。大阪校ではこれまでに93人の卒業生を輩出している。
卒業式で、大岩根成悦(おおいわねまさよし)校長は「皆さんは、ディーラーとして働くだけではなく、ディーラーを育成する側として活躍することもあると思う。ぜひ一緒に力を合わせて、日本のIRを成功へと導きましょう」と式辞を述べた。謝恩会ではすでに業界で活躍する卒業生がディーラー役、今回卒業する生徒はプレイヤー役となってカジノゲームに取り組んだ。
大岩根校長は「日本へ参入を目指すIR運営企業の経営状況が厳しくなっていることは事実。ただし、自治体からの申請期間が9カ月延長され、参入までに少し時間が確保された。コロナ収束後の日本経済の活性化には観光客の増加も大きな要素であり、IRは観光の起爆剤となりうる。今後の動向に注目しながら、優秀なカジノ人材を育成していきたい」と力を込めた。
卒業式を終えた30代の男性は「体験入学で興味が湧き、入学を申し込んだ後に緊急事態宣言が発表された」と当時の状況を振り返りながらも、「卒業後は本業を続けながらカジノカフェで働き、コロナが収束した際には本当のカジノで働いてみたい」と目を輝かせる。