なんばエリアの人出が先月末と比べ14%程度減少していることが7日、アグープ(東京都)の調査で分かった。
大阪府は先月27日から北区と中央区の酒などを提供する飲食店に対して、21時までの営業時間短縮を要請。続いて医療体制がひっ迫していることなどから今月3日、独自で定める「大阪モデル」で「非常事態」を示す赤信号を初めて点灯。4日から15日までの間、不要不急の外出を控えるよう呼び掛け、営業時間短縮要請についても期間を15日まで延長している。
数値はスマートフォンなど携帯電話のGPS位置情報を元に算出。11月28・29日のなんば駅周辺の流動人口が15.5万人に対して、外出自粛要請が出た後の今月5・6日では13.4万人と14%程度減少していた。
タイ料理店「クンテープ 道頓堀本店」(大阪市中央区道頓堀1)の山口貴志店長は「中高年の方がほとんど来なくなった。忘年会のキャンセルも相次ぎ、現在の予約は1件だけ」と肩を落としつつも、「感染防止策を徹底し、来てくれたお客さまに満足して帰ってもらう。来てくださいとは声高に言えない分、やれることは全部やっていきたい」と前向きな姿勢を崩さない。