マリオットブランドのラグジュアリー・ホテル「W Osaka」(大阪市中央区南船場4)が3月16日、心斎橋駅近くの御堂筋沿いに開業した。
マリオット・インターナショナル(米国メリーランド州)が展開するホテルブランドの一つ「W(ダブリュー)」は、1998(平成10)年にニューヨークで誕生。世界各地で展開しており、日本初進出となる「W Osaka」で58番目となる。地上27階、地下1階の黒を基調とした建物は「きらびやかな意匠を内に秘めた羽織」がモチーフ。外観はシンプルで彫刻的なミニマルデザインなのに対し、建物内部は豪華でカラフルな内装を施した。トンネル状の入り口は花びらと折り紙をイメージした金属製で、季節によってライトアップで色を変える。
1階に鉄板焼き「MYDO(まいど)」、パティスリー「MIXup(ミックスアップ)」、3階にラウンジ「Living Room(リビングルーム)」、メインダイニング「Oh.lala...(オーララ)」、4階にバー「WET BAR(ウェットバー)」、ジム、プール、スパを備える。客室は6階~27階に位置しており、エクストリームWOWスイート(1室)、WOWスイート(2室)、Jスイートルーム(12室)、スイートルーム(35室)、スタンダードルーム(287室)の計337室。延べ床面積は3万5816平方メートル。
近藤豪総支配人は「音楽、デザイン、ファッションなどが好きな人の価値観を大切にしたラグジュアリーなライフスタイルホテルにしていきたい。単なるホテルではなく、『W Osakaがあるから大阪に行こう』となるデスティネーション(目的地)でありたい」と胸を張る。
開業セレモニーには、外観デザインを監修した建築家の安藤忠雄さん、ブランドアンバサダーに就任したEXILEのAKIRAさんのほか、大阪府の田中清剛副知事、大阪市の高橋徹副市長、マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当エリアヴァイスプレジデントのカール・ハドソンさん、積水ハウスの仲井嘉浩社長が登壇した。安藤さんは「生きているということは面白いことだ、良かったなということが体験できるホテルになっている。この時期に新しい力を持ってコロナを吹き飛ばすようなホテルになればいいな」とあいさつした。