企画展「夢路いとし・喜味こいし 上方漫才を支えた兄弟コンビ展」が4月3日、「大阪府立上方演芸資料館(愛称=ワッハ上方)」(大阪市中央区難波千日前、TEL 06-6631-0884)で始まった。
夢路いとし・喜味こいしさんは、昭和から平成にかけて活躍した漫才コンビ。「いと・こい漫才」で親しまれ、誰もが楽しめる身近な話題を取り入れた漫才は「上方漫才の至宝」と称されるほどで、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章などを受章している。
会場では2人の学生時代の写真パネルや、上方漫才大賞で受賞した盾、漫才で使った台本など資料56点を会期中に入れ替えて展示する。在阪テレビ局から借り受けた、2人が出演している番組25タイトルも日替わりで放送する。
同館主査の五味誠さんは「書籍の引用なども展示しているので、『2人がどういう考えで漫才をしていたのか』など思いを巡らせながら見てもらえたら」と話す。
上方演芸の発展に貢献した演芸人を振り返る企画展は、昨年10月に始まった。第1弾は昭和から平成にかけて活躍した演芸人「ミヤコ蝶々」さんに焦点を当て、期間中に3500人が訪れた。
開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館無料。6月30日まで。