阪神電車は8月1日、建設を進めている阪神なんば線(西九条-近鉄難波間、3.8キロメートル)の開業日を来年3月20日にすると発表した。同線の開業により、阪神は近鉄難波駅まで延伸するとともに、近鉄との相互乗り入れを実施、阪神三宮から近鉄難波を経由し近鉄奈良までの相互直通運転が実現する。
同線は、現在の阪神西大阪線(尼崎-西九条間、6.3キロメートル)を東に延伸し、近鉄難波駅で近鉄に接続する形で建設が進められている。すでにシールドトンネル工事が全区間完了、軌道工事もほぼ終了し、現在は駅設備や電気工事が行われている。新線区間には、九条、ドーム前、桜川の3駅が新設され、開業に合わせて尼崎-西九条間も「阪神なんば線」に改称される。
開業と同時に近鉄との相互直通運転を実施する予定で、阪神三宮-近鉄奈良間の65.2キロメートルを直通列車が走る予定。ダイヤは未発表だが、70分台で結ぶと見られている。
また同社は同日、同線の旅客運賃を国土交通大臣と近畿運輸局長に認可申請した。新線建設などにかかった設備投資費用の一部を加算運賃として基本運賃に上乗せする形で設定しており、申請が認められれば西九条-近鉄難波間は200円、三宮-近鉄難波間は400円となる。相互直通運転時の三宮-近鉄奈良間は940円になる見込み。
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